草間彌生 わが永遠の魂 【5/22迄】
最初にタイトル打ったら変換ミスって「わが永遠の多摩市」になったのは内緒
草間彌生がめちゃめちゃ好き!ラヴ!っていう人間ではないのですが、ここまで大きな館で草間の生きてるうちに「個展」が開かれることはもうないだろうと踏んでいきました。平日なのにミュージアムショップのレジは30分まちでした。覚悟なされよ。
まず入ると、いつかのTV番組の企画で「草間作品を版画にする」で見た、富士山の作品が出迎えてくれ、草間の挨拶の文がある。
でも、その時点で次の部屋に待ち構えている壁一面の連作「わが永遠の魂」と花のオブジェがなんともいえない高揚感を誘う。
待ちきれずに広い部屋に飛び出すと、原色ギラギラの草間ワールド。ここは撮影OKゾーンなので皆写真を撮ってる。
写真を撮ってる若い子はSNSに上げるのか、キラキラした笑顔で花のオブジェと自撮りしている。
以下私の撮った写真
原色ギラギラで私はもうここで若干酔いというか、そういうのを感じてしまいました。
次の部屋からは、草間の半生、女学生時代、ニューヨーク時代とたどることになります。
草間作品に沢山突起のついた椅子というのがあるのですが、隣で作品をみていた若い女性が「これ座ってみた―い」と言っていて
私はどぎまぎしました。草間作品で突起は男根の象徴だからです。
若い女性は気を付けて!
草間は幼少期から幻覚に悩まされ、それの自己治癒や逃避の一環から絵を描いていました。
草間は現在88歳です。一枚の絵に何億という値がついても、彼女は精神病棟の一室で暮らしています。
そんな彼女は生きてるこの80数年、死の影に怯えつづけ、いつお迎えがきてもおかしくない年齢になってなお、死に怯え、生に執着しています。
「わが永遠の魂」という題名の通り、彼女は絵画によって過去の権力者が追い求めた「不死」を追い求めています。
彼女の作品をずーっと眺めているとドキドキしてきて頭がフワフワして、そういう高揚感やエクスタシーにも似た感覚に陥ります
そういうのが一種のトランス状態として、そして臨死体験として、草間作品に信者にも近いファンがおり、
そういう状態に絵画一枚でさせるところが草間がアーティストとして評価される由縁なのかと思います。
展示室から出てきて、水玉から解放された私は陽のまぶしさを感じました。彼女はずっと精神病からあの水玉の世界に閉じ込められてるのかと思うと言葉もありません。
ミュージアムショップのレジは平日でも30分は並ぶ上に、展示室の外でも参加型作品をやっているので忘れずにどうぞ!