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マリメッコ展【2017/2/12迄】

マリメッコ展@Bunkamuraザ・ミュージアム ~2/12

 

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渋谷のbunkamuraで開催中のマリメッコ展、行きました。26日で、クリスマス後でもう年末に向けてあわただしい時期に行ったせいか、かなり空いていました。

私も世間の女性の大多数の例に漏れず、マリメッコ大好きです。

前に枕カバーをマリメッコの布で作ったことがあります。カラフルなウニッコのファブリックが好きで、その布で作りました。

今年の夏にフィンランドに行ったときも、もちろんマリメッコに行きました。日本人のスタッフさんがいてびっくりしたのを覚えています。

 

マリメッコ展は三章仕立てで、最初がマリメッコの簡単な紹介、そこから各デザイナーの業績、そして今マリメッコは会社としてどんなことをやっているか、という流れで紹介されていました。

 

マリメッコの創業は1951年。デザイナーのヴオッコさんのインタビューでも、「戦争があって女性は解放された、とにかく前のままではいられなかった」という旨のことが話されています。「モードとインテリアの20世紀」でも戦争はひとつのファッションの転換期でした。その転換期にマリメッコは創設されます。創業者は女性です。彼女の手腕は目を見張るものがあります。

マリメッコのロゴ候補のスケッチが展示されていたのですが、とってもかわいいのに、創業者のラティアさんはそれらを全部ボツにして、タイプライターのフォントを採用しています。マリメッコは装飾的でなく、どちらかといえば構築的なラインの服が多いです。その企業としての考えをブランドロゴが示すと思いますが、それを、シンプルで、誰にでも読める、タイプライターのフォントにしたのは、ラティアさんがマリメッコをどのように考えていたかを示す証拠だと思いました。

マリメッコ創成期の有名デザイナーは皆女性です。マリメッコの看板モチーフであるウニッコのデザイナー、マイヤ・イソラさん、マリメッコ初の正社員デザイナー、ヴオッコ・ヌルメスニエミさん……等々のデザインしたファブリックやドレスが展示されています。それらはどれも、フィンランドの自然と近いのにどこか機械的で、上手く表現できないのですが、きっとこれらの服を見た女性は「新しい時代」を感じたと思えるものばかりです。今でこそレトロモダンと言えるドレスですが、これをその当時見てたらセンセーショナルだったんだろうなぁと思いますし、今でもかわいい。その普遍性はマリメッコの強みだと思います。

 

マリメッコ初の外国人デザイナーは日本人男性です。脇阪克二さんという人です。脇阪さんの図案は、なんというか、絵本のようです。図案のための水彩画が展示されているのですが、カラフルで力強い筆使いで、ウニッコやセイレーニのような平面的な感じではないです。私は彼の図案は「マリメッコ的」ではないと感じました。それがもしかしたら、彼の図案が当時のマリメッコファンにウケたのかもしれません。とくに後期になればなるほど、彼の図案も色使いも日本的になっていきます。

 

同じく日本人のデザイナーがもう一人います。石本藤雄さんです。彼は今でもフィンランドで陶芸を中心に活動しているみたいです。私は彼のファブリックすごく好きです。≪マイセマ≫というファブリックが石本さんのインタビュー映像の横に大きくかかっていました。インタビュー映像のなかで、この≪マイセマ≫が石本さんの家の窓にスクリーンカーテンとしてかかっていて、太陽の光が布を通してパステルカラーになっててすごくかわいかったです。私もやりたい。

インタビューの中で彼は自分のデザインしたファブリックに囲まれています。ソファもクッションも。今までの展示は布が壁に掛けられてて、ドレスがトルソ―に着せられててでした。でも、このインタビュー映像の中の家具のように、日常の中に溶け込んで、使われて、でもアクセントになるっていうのが、マリメッコの布の魅力だと思います。

 

マリメッコは愛されています。東京のマリメッコ直営店にも、ヘルシンキの本店も、人が絶えることはありません。それは上記の「普遍的である」ことと、「日常に溶け込むのにアクセントになる」ことが最大の要因だと思います。いつ何時、どんな格好で持っててもかわいいなんて、最高だと思います。ファッションだけにとどまらず、家具や食器もその心意気が詰まってる。きっとマリメッコはこれからもずっと愛されるブランドだと思います。

 

やっぱりマリメッコは赤がきれいですね。ピンクな赤や真っ赤や。赤のバリエーションが豊富でとても刺激的です。ひとつの図案をうまくかみ合わせることで柄の抑揚をつけてるのが上手いです。一つの柄から作られてるとは思えないドレスばかり。

欲を言うとすると、ミュージアムショップにはウニッコ柄のアイテムばっかりだったので、せっかく紹介されてるんだから、日本人のデザイナーさんの図案のやつとか、他の図案の商品も置いてあったらよかったなーー。あと図録がかわいい。ウニッコの柄で表紙がつやつやマットでさらさらしてて、仕舞うのもったいない。飾りたい!